ML_BearのKaggleな日常

WEBマーケターがKaggleに挑戦する日々を綴ります

【イベントレポート】プロダクトマネージャー・カンファレンス2018

これは何

2018/11/06-07にベルサール秋葉原で開催された "プロダクトマネージャー・カンファレンス2018"(通称: pmconf / hashtag: #pmconfjp)のイベントレポです。

今回、pmconfに初めて参加したのですが、非常に学びが多かったのでまとめてみました。

丸二日間で29人の登壇者という規模感だったので全部は取り上げられず、自分の印象に残った部分のみの抜粋となります。詳細が気になる方は、イベントページに掲載されている全セッションのtogetterをご覧になると良いと思います。

今回のレポートは「講演をどう自分が受け取ったか」の "感想文" なので、講演者の意図と異なる点もあるかもしれません。その際はご容赦いただけると幸いです。(もしくは @naotaka1128 までご指摘下さい!)

あと、長くなりすぎたので明確に2日目後半の感想が雑な感じになってます…。(気が向いたら後日ちゃんと書き直します。)

1日目(11/06)

丹野さん基調講演

講演資料

ざっくりまとめ

今回のpmconfのテーマは「愛されるプロダクトを創ろう」。pmconf実行委員を代表し、メルペイ丹野さんがテーマの選定理由を講演されました。

「AARRRモデル/LTV/CAC」の概念を使い、愛されるプロダクトを創る必要性をシンプルに解説。初心者向けと題されていましたが、PM経験者の僕でも「なぜ愛されるプロダクトを創る必要があるのか」ってこんなに上手く説明できるんだー、と十分勉強になった講演でした。

なぜ愛されるプロダクトを創るのか

(SNSの発達などで情報取得コストが著しく下がったためか) 近年、AIDMAモデルよりもAARRRモデルが消費者行動により当てはまるようになってきている。

AARRRモデルではユーザーに愛されると以下の効用があり「LTV>CAC」を実現できれば加速的な成長が可能になる。

  • 継続利用が増え顧客生涯価値(LTV)が上がる
  • 紹介などで顧客獲得コスト(CAC)が下がる

逆に、ユーザーに愛されないと「LTV<CAC」となり、収益化にたどり着くことすらできなくなる可能性がある。

  • 継続利用が減り顧客生涯価値(LTV)が下がる
  • ネガキャンで顧客獲得コスト(CAC)が上がる

LTVを伸ばした好例は最近のAdobe。売り切りモデル(一括96000円)→サブスクリプションモデル(月960円)への転換を行うことでLTVを伸ばした。ただし、サブスクリプションモデルは一度売上が下がる(ので思い切った決断は必要)。

愛されるプロダクトを創ろう

愛されるプロダクトを創ることは

  • 顧客にとっての利用価値
  • 自社にとっての事業的価値

の両方を伸ばすことが出来る。ぜひ、愛されるプロダクトを作って、顧客価値と事業価値の両方を最大化していきましょう。

ノンピ 荒井さん & 及川さん

講演資料

ざっくりまとめ

nonpi荒井さんと及川さんのランチタイムセッション。nonpi荒井さんが携わられたGoogleの社食設計の話を伺って「社食設計もユーザー体験設計なんだな〜」ととても関心したので、抜粋してメモ。

「荒井さんはプロダクトマネージャーという肩書じゃないけど、実質的にプロダクトマネジメントやってるから連れてきた」と言って、こういうセッション組める及川さん素敵だ!

Googleの社員食堂は福利厚生?

Googleの社員食堂は単なる福利厚生ではなく、一緒に食事をすることでコミュニケーションを活性化してイノベーション創出も狙っている。Gmailはエンジニアが社食でくだらない話をしているときに思いついたらしい。

「コミュニケーションの促進」を目指して

Googleは渋谷にオフィスがあったときは社食がなく、六本木ヒルズに移転するときに社食を作ることになった。他のGoogleの社食の例に漏れず、六本木ヒルズの社食も「コミュニケーションの促進」を目的として設計された。

ご存知の通り、六本木ヒルズは眺めが良い。いい景色を眺めながら食事出来るようにするため、カウンター席を設けたくなるものだが、目的が「コミュニティの促進」なのでカウンター席とかは作らなかった。

食堂設計 = ユーザー体験設計

ユーザーの使いやすさという点でも色々工夫した。

  • 味噌汁の味: 人は活動すると水分を消化して塩分を求めるようになる。なので、「朝さっぱり⇔夜濃いめ」のように朝昼晩で味噌汁の味噌の配合を変えたりしていた。(すごい!)
  • 食べ残しを減らす: 自分で食べ残しを捨てさせて可視化した。50%ぐらい減った。(すごい!)
  • 健康の増進: フルーツなど健康に良いものは目に付きやすいところに置き、逆に、コーラなどは目のつきにくいところになど工夫した。
  • 設計の正しさの確認: サーベイやアンケート(手書き)で判断して随時改善した。

エウレカ 金田さん

講演資料

ざっくりまとめ

pairsの立ち上げから今までを振り返りながら、

  • 求められる価値が時代によって変化することを前提として
  • ユーザー価値を粘り強く考え続ける

ということの大切さをストーリー調で講演されたセッション。 表現は違うものの、後のpixiv清水さんのセッションとも重なるところが多く、愛されるプロダクトを作り続ける大切さを再確認できたセッションでした。

「海外ではやってるらしいよ」はバカにならない

pairsは「海外でオンラインデーティングアプリ流行ってるらしいよ」的なノリで話が持ち上がってスタートした。

  • ここで、ビジネス・サービスモデルに超革新的なものなんてない
  • → だから「海外ではやってるらしいよ」はバカにならない
  • → だから、真似する&きっちり横展開することは大事
  • → なので「きっちりパクる&マーケティングで競り勝つ」というスタイルを徹底し、成長し続けた。

ユーザーの求める価値の変化

pairsリリース前と今と比べると、自社の状況も、市場の環境も変わっている。それに応じてユーザーの求める価値も変化しているので、それに合わせてpairsは進化していく。

  • pairsリリース前
    • 出会いアプリが当たり前じゃない&先行サービス多数だった
    • なので、「選べる・高くない・気軽・安心」を主要な提供価値に据え、他社を模倣しつつ成長してきた。
  • 今のpairs: 出会いアプリが当たり前になってきた&日本でNo.1アプリになった
    • No.1なのでデータをたくさん持っている
    • なので、強みを活かし、(競合を見るのではなく)ユーザーの価値観の変化を吸収しながら今後成長していく。
    • 具体的には、選択肢が多すぎて選べない悩みをレコメンドで解決するなど

pixiv清水さん

講演資料

ざっくりまとめ

女子高生VTuberが男性の声で喋ってて最初はぎょっとしたけど、発表聞いてるうちに慣れてきて、人間の適応能力ってすごいね、っていうことを再認識したセッション(違)。

最初はなんじゃこりゃと思ったけど笑、ドメインにコミットする大切さと、清水さんご自身のドメインへの愛情が伝わってくるいい話でした。

「未来にあって当たり前のものを作る」

プロダクトを作るとは「未来にあって当たり前のものを作る」こと。「あって当たり前だけど今はまだない=穴がぽっかり空いているところ」を埋めていく。

穴の形は多種多様なので正確に把握していないとうまく埋められない。でも、穴は星の数ほどたくさんある。なので、近づいて範囲を絞ってどんな穴なのかを把握しないといけない。なので、ドメインを絞り込めば詳細を見よう。

そのためには、特定領域のプロフェッショナルになることが重要。誰よりもその領域について理解できていると、誰よりも一歩先を歩み続けることが出来る。

ただし、ドメインを絞り込むことと視野を狭めることは違う。特定の領域のみ見続けているだけでは埋めるべき穴を見誤る。埋めるべき穴は時代の変化とともに変わっていくのでそれを見落とさないようにしよう。(例: スマホの普及前と普及後)

愛を持って特定領域にコミットすること

ドメインにコミットし続けると愛着が湧いてくるし、その愛着はユーザーにも伝わる。その結果、ユーザーとのエンゲージメントも高まる。ぜひ、愛を持って特定領域にコミットしよう。

余談

シンプルすぎる感想で笑ってしまったw

ZOZO金山さん

講演資料

ざっくりまとめ

Vasilyがスタートトゥデイ(現: ZOZO)にMAされ、金山さんがスタートトゥデイテクノロジーズ(現: ZOZO Technologies)を急速に立ち上げされたときの組織づくりの話。オンボーディングを大変重視し、全力でコミットして行っているというのが素晴らしいと感銘を受けたセッションでした。

ちなみに登場が特徴的だった金山さん。Twitterや本しか拝見したことなかったので、こんなお茶目な方とは思っていなくて、その意味でも感銘を受けました笑。

オンボーディングこそ全て

人材、特にPMにおいては入社3-6ヶ月のオンボーディングのプロセスが最も大事。(誰をバスに乗せるかが重要なのは前提)

「活躍して初めて入社」ぐらいのマインドで部門のマネージャーが成果にコミットして並走する必要がある。PMは以下の要因で「愛され」なくなることも往々にしてあるので、「愛され」はじめることがとにかく重要。

  • PMのしごとは成果でしか見えることが出来ない
  • 意思決定や部門間調整が多く仕事を指定内容に見えちゃう
  • 上流の業務にいたり頻繁な意思決定の変更が多いので警戒されやすい

「花を持たす」

具体的にZOZOテクノロジーズでのオンボーディングは、以下の3STEPを経て「花を持たす」ことを徹底して行っている。

  1. 入社前にトップ-PM間で入社3ヶ月以内に達成する成果を明確にする
  2. トップがその成果にコミットし達成する
  3. 成果を社内に大きくアナウンスする

これをやるかやらないかで全然愛され方が違うはず。だから、今も昔もとにかくオンボーディングを重視している。

2日目(11/07)

folio 甲斐さん

講演資料

(資料公開なさそう?)

ざっくりまとめ

金融業界のPMは攻めと守りの天秤を取る必要があるのでとにかく大変、というのが自分の現職の体験にも通じることがあり、とても刺さったセッションでした。

folioの今と昔

folio開発は3ヶ月ぐらいでiPhoneアプリを出すつもりが、気がつくと2年かかって新しいiPhoneを製造していたイメージとのこと。(言い得て妙だ…。)

folioの単一プロダクト時代はそんなに論点はなかったが、ロボアドとLINEスマート投資という2つの新しいプロダクトをだしたら一気に複雑性が増した。今は、理想と現実のバランスを取りながら組織体制を考えている。

  • 理想
  • 現実
    • 単一バックログ/フロント&バックエンド密結合/兼務によるリソース取り合い
    • ビジネスKPI以外も重視する必要あり→複雑な優先順位になる
    • 複雑性によるオーナーシップの不明瞭さ

MoneyFoward 今井さん

講演資料

(資料公開なさそう?)

愛をお金に変えよう

SaaSをやるなら日本はいい環境だよ

今半弁当

2日目のご飯は僕が大好きな今半のお弁当だった!

SmartNews 宮田さん

講演資料

PDF

海外のPM系カンファレンスが勉強になった話

おまけ

2日とも、夜ごはんは「カラシビ」(辛さと痺れ)を食べることが出来て幸せでした。 秋葉原周辺最高!

1日めの夜ごはん

カラシビ味噌らー麺 鬼金棒

2日めの夜ごはん

雲林坊 秋葉原店